高齢者の事故は70%以上が住宅の居室というデータがあります。
何より、段差の解消です。それも大きな段差ではなく、カーペットやジュータン等で出来る小さな段差です。しっかり床に固定して浮き上がりに、つまずかないようにしなければなりません。
スリッパは脱げやすく、かかとが浮いたようなすり足ですべったりします。素足だと、感触でこのような段差に気づくものですが、家具や扉に足をぶつけないようにしなければなりません。
YUCACOシステムにお暮しの方は、ほとんどの方が素足で暮らされていますが、実際足をぶつけて困ったと言われる方は、あまりおられません。
私も、YUCACOシステムの家に住み始めて4年になりますが、一度ぐらいでしょうか。家具に足をぶつけて痛かったことがありました。
家庭内事故が居室で多いのですが、足がちゃんと上がって歩いているか、そこが大切なところのようです。
医学的には「散歩」をおすすめとのことです。ムリをしないで春の芽吹きや、風を感じて散歩にでましょう。結果として家庭内事故が減らせたらと願っています。
これだけのデータがあれば、どのようにしてリスクに備えるべきか考えなければなりません。
先に問題とした死亡に至る原因となれば風呂場でのヒートショックや転倒が一番になるのですが、死亡までゆかない事故は発生していますので件数で整理した結果が先のグラフになります。
台所、食堂の部分での事故は全体の17%となっています。若い時の約半分です。年配になると火を使う手のこんだ料理よりも、チンとか、出来合いの総菜で食事を済ますことが多くなるからでしょうか。
居室については、全体の45%が65歳以上の人の事故発生場所となっています。
動きの鈍くなった老人はつまずいたり、物にぶつかったりして事故になってしまいます。この頃多い事故はマンションの玄関ドアやリビングドアが高層になる程、風や気圧の影響で突然激しく開閉して打撲負傷されるケースが増えているようです。
それは見晴らしの良い南側バルコニーに向かった窓を開けているとき、北側から強い風がマンションに吹いていると南側が気圧が下がり、室内の空気を強く引っぱることによるものです。
又、その南側からの風でも同様のことが起こるようです。
以上のように高齢者の事故要因は様々な原因によるものとなっています。皆様の健康の状態をよくお聞きして少しでも安心安全の暮しがなり立ちますように、これからも努力して参ります。