一般の全館空調は暖房であれば45~55℃の空気を送って空調します。
送る風量が足りないと暖房は効きません。送る風量が多いと暑くなります。
従って刻々と変わる暖房負荷に応じて部屋ごとに風量調整をする必要があります。
そのためにVAV(風量自動可変装置)などを付けて風量調整をします。
一方YUCACOシステムは室温とあまり変わらない温度の空気を送っていますので、風量が足りないと暖房は効きにくくなりますが、風量が多すぎたとしても、室温と近い温度の空気を吹出していますので、ほぼ目標温度になります。従って、すべての部屋に対して多めに風量を設定すると全室・全館同じ温度にすることが出来ます。
これは空調システムそのものが刻々と変わる暖房負荷に対して自分で室温を調整していることに
なります。このような方式を自律空調システムと言います。冷房についても同様の考え方です。